今日は本の紹介をしてみたいと思います。

こちらでも触れましたが、改めてご紹介。

なぜ、あなたはここにいるの?カフェ
ジョン・ストレルキー
竹書房
2006-05-10


昔の本ですが、

この本の中のある物語が示唆に富んでいて、

考えさせられます。


以下引用

「じゃあ、話してみよう。
話はこんなふうに始まるんだ。

あるビジネスマンが休暇に出た。

いろいろなことから距離を置きたくて。

いわば、『バッテリーを充電し直す』
といったところかな。
 
彼は飛行機で遠くの国まで行き、
ある小さな村に辿り着く。

最初の数日間、彼は村人たちを眺めていたが、
その中のある漁師の男が特に幸せそうで、
一番充実していることに気がついた。

ビジネスマンは興味を持ってしまって、
ある日、その漁師に近づき、
毎日彼が何をして過ごしているか聞いてみた。
 
その漁師は、こう言った。

『毎朝起きて、妻と子供たちといっしょに朝食をとる。

それから子供たちは学校に行き、自分は釣りに出る、
そして奥さんは絵を描き始める。

数時間釣りをすると、
一家の食事には充分なだけ魚が獲れるので、
早々に引き上げ、あとは昼寝をする。

夕食が終わると、奥さんと浜辺に散歩に行き、
そこで夕日を見る。

子供たちは目の前の海で遊んでいる』
・・・・・・とね」
 
ビジネスマンは、この話に驚いてしまった。
「そんなことを毎日しているのかい?」
と、彼は、その漁師にたずねた。
「だいたいは、そうだね」
と、漁師は答えた。
「時々、違ったこともするが、
まあ、いつも同じようなことだ。

そう、これが私の人生なんだ」
「で、いつも魚は獲れる?」
ビジネスマンはさらに尋ねた。  
「そうだ」と、漁師は答えた。
「魚はたくさんいるからね」
「それじゃあ、家族にもってかえる分より多くの
魚をとることもできるのでしょう?」
と、ビジネスマンは尋ねた。
漁師の男はビジネスマンをじっと見つめ、
ニコリと微笑を浮かべながら答えた。

「ああ、そうだとも。
時には必要以上獲れることもあるが、
そんな時は逃がしてしまうのさ。

わかるだろう、私は釣りが大好きなんだ」
「だったら、なんで一日中釣りをして、
できる限り多くの魚を獲ろうとしないんだ?」
と、ビジネスマンは聞いた。

「そうすれば、
その魚を売ってお金儲けができるじゃないか?

そうすれば、すぐに二艘目のボートが買えるようになる。

三艘目も。それで、その船に乗った漁師が
もっともっとたくさんの魚を獲ることができる。

そうすれば、数年で大きな都市に事務所を構え・・・・・・
賭けてもいい、10年もすれば他の国に魚を
輸出して大成功することもできる」
漁師はまたビジネスマンを見つめながら微笑んだ。

「なんで、そんなことまでしなければならないのかね?」
「それは、お金のためさ。 そうすれば金がたんまり儲かるし、
そうなれば引退さ」
「で、引退したら、いったい私は何をするんだね?」

漁師は笑みを浮かべながら、ビジネスマンに尋ねた。
「それは、そうなったら好きなことをすればいい」
「たとえば、家族といっしょに朝食を食べるとかかね?」
「そう、そうだよ」と、ビジネスマンは答えた。

漁師の反応が悪いので少し拍子抜けをしていた。
「それで、釣りが好きだから、
したくなったら毎日少しでも釣りをすればいいのか?」
と、漁師は話を続けた。
「それでいいんじゃないかな。

その時までに魚は少なくなってしまっているかもしれないが、
それでも少しは獲れるさ」
「それから、夕方になったら妻と時間を過ごすということだね?

浜辺を散歩して、夕日を見たりする。

その時子供たちは家の前の海で遊んでいるということかな?」
と、漁師は聞いた。
「そうだよ。好きなことができるじゃないか。
でも、その時ぐらいになれば、子供たちも、
もうすっかり大きくなってしまっているかもしれないけれど」
と、ビジネスマンは答えた。
 
漁師はもう一度、ビジネスマンに向って微笑み、
彼と握手をし、バッテリーの充電がうまくいくようにと
声をかけて去っていった。
・・・・・・
(「なぜ、あなたはここにいるの?カフェ」
ジョン・ストレルキー著イシイシノブ訳P83~P87より)

いかがでしょうか?

有名な話なので知っている方も多いともいます。

みなさんはどのような感想を持ちましたか?

ぼくは初めて読んだ当時と今では受け取り方が少し違います。

10年後に読み返したらまた違ったものになるでしょう。


ぜひ読んでみてください。


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